鹿児島出身福岡在住のぱちこ(@yabeyabehattyon)です。
わたしが結婚を機に福岡へ来て6年ほど経ちました。
こちらの家族を地元鹿児島に案内する機会も何度かあります。
始めて鹿児島を訪れる人のために案内先を思案していると、地元に居たころには見逃していた魅力に気づくことができました。
そこで今回は新幹線で鹿児島中央駅に降り立った親子を一泊二日で案内するをテーマに3パターンほど観光コースをご用意しました。
料金(円) | 所要時間 | |
博多⇔鹿児島中央 | 片道10,110~ | 1時間半~ |
気軽に遊びに行ける鹿児島の魅力を地元民目線でたっぷりご紹介します。
鹿児島観光を楽しむために
鹿児島に初めて訪れる場合はどこで遊ぶかをある程度決めておくと時間いっぱい楽しむことができます。
というのも鹿児島県は地図の通り変わった地形をしているのです。
県のど真ん中に海と火山がある独特な地形のおかげでエリアごとに違った楽しみがあるのが特徴です。
いろんな観光地を複数めぐるより1エリアをじっくり楽しむのが地元民おススメの遊び方。
気になる場所は何度も訪れて鹿児島マスターになってくれるとうれしいです。
- グルメや観光をたくさん経験したい「鹿児島市内」
- 雄大な自然のパワーを感じたい「桜島地区」
- 南国気分と湯けむりを味わいたい「指宿・枕崎地区」
新幹線で鹿児島市内をスタート地点とした場合遊びやすいのがこの3エリアです。
はじめて鹿児島を訪れた方にぴったりの「鹿児島らしさ」を味わえる観光コースを考えました。
今回はこの鹿児島市内・桜島・指宿に絞ってご紹介します。
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レンタカーがあると行動の幅が広がる
鹿児島観光のキモは移動手段です。
鹿児島市周辺を重点観光するなら市電やバスで楽しめますが、少し足を延ばしたいときにはレンタカーがあると便利です。
運転に自信の無い方には観光タクシーも充実していますから、事前相談しておくと金額もわかりやすくて便利ですよ。
種子島・屋久島は別枠
日本でも有数の観光地種子島・屋久島は鹿児島県南部の離島です。
その移動時間はフェリーとなりそれなりに時間がかかります。
- ロケット発射場やアニメの舞台でおなじみの「種子島」
- 悠久の大自然、一度は訪れたい島「屋久島」
がんばれば日帰り旅行も可能ではありますが天候などにより予定通りに運航できないことも。
個人的には日程に余裕をもってじっくり訪れてほしい場所です。
実は鹿児島県民でも足を踏み入れたことが無いという人も多いんですよ。
理由は移動時間と交通費にあります。
- 鹿児島種子島フェリー 所要時間約3時間半/片道4370円~
- 高速船トッピー 鹿児島種子島 所要時間1時間半/片道9800円
- 鹿児島屋久島フェリー 所要時間4時間/片道5600円(復路5100円)
- 高速船トッピー 鹿児島屋久島 所要時間2時間~/片道11600円
オトナが楽しめる楽園種子島・屋久島というイメージなので島に絞ってじっくり満喫するべき場所でしょう。
移動で一日費やしてもいいくらいのゆとりある日程調整をしたうえでぜひゆっくり訪れてほしい、そんな魅力ある観光地が種子島・屋久島なのです。
鹿児島市内重点観光:グルメ堪能定番コース
鹿児島のグルメといえば黒豚・黒牛・焼酎といった晩酌メニューが有名だと思います。
そしてそのグルメの発信地はここ鹿児島市内を順繰り回れば十分たのしめてしまうのです。
鹿児島のグルメや文化を楽しみつつお腹も満たして大人も子供も楽しめるコースをご用意しました。
①鹿児島中央着→一日乗車券をゲットして市電で天文館へ
朝10時台の新幹線で博多駅を出ても鹿児島中央駅到着時刻はまだ昼前。
ホテルのチェックインにはまだ早いので鹿児島中央駅で新幹線を降りて駅構内観光案内所で一日乗車券を購入します。
鹿児島市内観光の強い味方で、バスも市電も乗り放題ですから安心して観光をたのしめます。
料金(円) | 特徴 | |
路面電車運賃 | 大人170/子供80 | 距離関係なく乗り切り料金 |
一日乗車券 | 大人600/子供300 | 市電・市バス乗り降り自由、観光施設割引も |
交番や観光案内所のある広場を出てすぐに路面電車(市電)ののりばがあるので「天文館方面行」に乗ります。
7分おきに運行しており鹿児島市内を探索するには一番べんりな乗り物です。
都会では見かけない車道の真ん中を進む電車はお子様にも大人気!乗ってるだけでも楽しいかもしれませんね。
9分ほど移動すると天文館に到着。
降りて左側のアーケードにコインロッカーがあるので荷物をあずけます。
コインロッカーナビで検索
引き返して反対側のアーケードを奥に進むと白熊が鎮座した喫茶店があります。
まずはここで軽く腹ごしらえしましょう。
それと、ここのかき氷は思ったより大きいので、食事とセットにする場合はミニを注文することを強く強くおススメします。
②巡回バス利用→城山公園から桜島一望
市内の探索を終えると再び中央駅に戻ります。
そこから巡回バスにのり城山公園へ。
所用時間は25分です。
実は全国ニュースの映像などで使われる桜島はここから撮影したもの。
県内で一番桜島が良く見える場所、と言っても過言ではありません。
記念撮影にぜひ訪れてほしいですね。
③巡回バス利用→仙巌園周辺散策
鹿児島といえば薩摩、薩摩のお殿様島津家は歴史もののゲームなどで聞いたことがある人も少なくないでしょう。
ここ仙巌園は島津家の別邸であり沿岸にたたずむ和風の建物です。
実は諸外国との外交に熱心だった島津家ゆかりの施設内はどことなく異国情緒を感じられ、調度品も見事です。
鹿児島(薩摩)の文化をぎゅっと詰め込んだ博物館のような場所で、外国人観光客も多く訪れます。
風情ある庭園を眺めるだけでも十分満足できますよ。
庭園 尚古集成館 御殿 | 大人1500/子供750 | 迎賓館まで全部見れる |
庭園 尚古集成館 | 大人1000/子供500 | 雰囲気を楽しみたい方へ |
薩摩切子の工場も併設されており、すぐ近くには一風変わったスターバックスもあるのでこの辺りで一服してもいいかもしれませんね。
④巡回バス利用→天文館周辺グルメ→ビジネスホテル泊
巡回バスで天文館に帰ってきました。
良い時間になっているので荷物を回収しホテルにチェックインしましょう。
これは私の意見ですが鹿児島市内宿泊の場合はできるだけ便利の良い天文館周辺か鹿児島中央駅周辺のビジネスホテルがおススメです。
温泉旅館でお食事もいいですが、鹿児島の夜の雰囲気を感じながら食べたり飲んだりするのは旅情を感じられて面白いものです。
最近は再開発が進みきれいなホテルもたくさんできましたし、アーケード内は全天候対応で治安もいいです。
お子様連れでも安心して時間を気にせず遊べるので天文館徒歩圏内のビジネスホテルはぜひチェックしたいですね。
それでは夜の天文館をじっくりお楽しみください。
⑤中央駅周辺散策 おみやげゲット→帰宅
翌朝昼過ぎの新幹線に乗って帰ります。
それまでにおみやげの物色です。
170円払って市電に乗り、鹿児島中央駅まで戻ります。
中央駅併設のアミュプラザを探索したり駅中のおみやげ売り場をチェックしているとあっという間に時間が過ぎそう。
最後に観覧車に乗って鹿児島の景色を再度目に焼き付けるのもおススメです。
桜島自然満喫:錦江湾横断アクティブコース
鹿児島といえば桜島の大自然!
もっと近くで地球のパワーを感じたいアクティブなあなたにおススメのプランがコチラ。
遠目に見る桜島と実際間近に見る「活火山 桜島」は全く違った迫力があるので大興奮間違いなしですよ。
今回はレンタカープランでご紹介しますが、バス&レンタサイクルのもっとアクティブプランも人気です。(別記事にてご紹介予定です)
①駅近でレンタカー調達→フェリーで一路桜島へ
市内観光より少し移動距離が長いため、おいしいランチを食べるためには博多駅を9時台の新幹線に乗ってもらえると11時までにはレンタカーを借りて出発できます。
スムーズに手続きしたいのでレンタカーは事前予約しておくと安心です。
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鹿児島市内~桜島に渡るためのフェリーは日中15~20分間隔で運行しています。
しかも24時間運航していて深夜でも1時間に1本は動いているのが特徴。
予約の必要もなく気軽に使えるのがうれしい鹿児島の大事な交通機関なんですよ。
②フェリーで桜島到着→湯之平展望台
桜島のフェリー乗り場周辺には道の駅やコンビニも充実しているのでフェリー乗り場周辺で一休みして情報収集してもいいかもしれません。
初めて桜島に行くならぜひ立ち寄ってほしいのが湯之平展望台です。
鹿児島中央駅を出発して約1時間、フェリー乗り場からは10分もかからず到着する一番桜島に近づける場所です。
日中は鹿児島市内を一望し、沈む夕日を眺めたら夜は鹿児島市内の夜景を楽しめる鹿児島でも有数のデートスポット。
もちろん観光客にも大人気で、間近に迫る桜島の迫力は圧巻ですよ。
尚、桜島の火山レベルによっては立ち入りができない場合がありますので、ホームページの情報を確認しましょう。
③道の駅湯ったり館までドライブ&海鮮丼
湯之平展望台から整備された桜島の南側を30分ほど走ると道の駅たるみず・湯っ足り館(ゆったりかん)があります。
お昼ご飯は道の駅併設のレストランで食べましょう。
目の前に広がる錦江湾(鹿児島湾)でとれた新鮮なお魚を使った料理が楽しめます。
おススメはカンパチの海鮮丼!
鹿児島はカンパチの養殖が盛んで生産量はダントツ日本一なんです。
黒豚・黒牛も有名ですが鹿児島来たら外せないカンパチのお刺身を存分に味わってください。
この道の駅たるみずは湯っ足り館(ゆったりかん)という名前の通り温泉施設が併設されています。
- 立ち寄り温泉(湯)
- 無料足湯(足)
福岡では珍しい温泉の家族風呂があり貸し切り空間でゆっくりと旅の疲れを癒すことができます。
お腹を満たしてリラックスしつつ桜島を眺めてのんびり過ごしす時間はまさに旅の醍醐味ですね。
④桜島をドライブしつつフェリーで鹿児島市内へ
ご飯をたべてのんびり過ごすとそろそろ夕方に差し掛かります。
元来た道を戻ってもいいですが、桜島桟橋から右折して桜島の反対側を走ってみるとまた違った風景を楽しめます。
桜島が他の火山と大きく違う点は、活火山のふもとで普通に暮らす人々の営みが感じられるところです。
たとえばバス停ひとつとっても急な噴火に備えて避難所の機能を備えた頑丈な作りになっています。
荒々しい溶岩のすぐそばで生活している人々の知恵と努力を肌で感じられる桜島は他にはない魅力があるのです。
北側は南側よりも観光色が少ないのですが埋没鳥居では火山の力を感じることができます。
海と山に囲まれた道路をドライブするととてもリフレッシュできますよ。
⑤市内観光おみやげ物色→帰宅
フェリーに乗って鹿児島市内に帰ってきました。
鹿児島中央駅まで戻ってレンタカーを返却しましょう。
中央駅周辺はきれいなホテルが沢山あってとても便利です。
例えばJR九州ホテル鹿児島は鹿児島中央駅のホームに直結しています。
チェックインを済ませて駅周辺を散策する場合も便利ですし、疲れていてもゆっくり休める上にリーズナブルなのでとても人気があるお宿です。
その他にも鹿児島中央駅周辺ホテルはここ10年できれいに整備されたところが多くビジネスはもちろん家族連れにもおススメしたい宿泊エリアです。
南国リゾートでリラックス:指宿温泉コース
南国鹿児島の雰囲気を感じつつ温泉でゆっくりしたい!
そんな方には指宿・枕崎周辺がおススメです。
新幹線・鹿児島市内からも一泊二日でアクセスしやすくお子さん連れでも無理なく遊びに行けます。
JRを利用した移動も便利ですが、今回はレンタカーを利用した旅行プランをご紹介します。
ふるさと納税を使ったおトクな宿泊方法もご紹介します。
①鹿児島中央駅でレンタカー調達→ランチは「そば」
新幹線を使って鹿児島中央駅に到着します。
予約しておいたレンタカーを受け取って指宿方面に出発します。
鹿児島市内から指宿に向かう際高速道路を使うか下道で行くか選ぶことになりますが、今回は錦江湾を眺めながらのんびり下道で向かうことにします。
なぜなら道中ランチにぴったりの場所があるからです。
吹上庵/そば茶屋は鹿児島で17店舗を展開するチェーン店なのですがそのたたずまいは古民家そのもの。
大きな水車とわらぶき屋根がトレードマークで地元では知らない人はいない有名店です。
こちらの動画で子供たちがとっても楽しそうにしている様子がわかります。
実は鹿児島はそばが名産で昔からそば派の人が多いんですよ。
価格も手ごろで雰囲気がよく楽しくお食事できるお店なのでぜひ寄ってみてください。
②錦江湾を横目にドライブ→池田湖へ
昼食を終えたら池田湖を目指します。
錦江湾(鹿児島湾)を左手に眺めながら国道226号線を南下します。
天気が良ければキラキラ輝く海と徐々に遠のく桜島と少しづつ近づく開聞岳が楽しめる人気のドライブコースです。
Google先生の指示に従って生見海水浴場の近くを右折して県道245号線に入ります。
いきなりの山道で一瞬間違えたかと不安になりますがそのまま進んで問題ありません。
この、海沿いから少しそれると山に入る地形が火山地域特有ですよね。
私は他にもたくさん回ったので乗りませんでしたが、休憩がてらスワンボートにのるのも楽しそうです。
ちなみに上記写真はふるさと納税を利用した特別プランですが普段は1台30分1500円と気軽に楽しめる料金となっています。
事前予約が必要なので気になる方はえぷろんはうす池田にお問い合わせしましょう。
③日本最南端の駅で記念撮影(長崎鼻)
鹿児島市内を出発して池田湖までストレートで1時間ほどかかります。
途中食事や休憩をはさんでいるので池田湖でゆっくり過ごしても時刻は15時前後でしょう。
お宿にそのまま向かってもいいですがせっかくなら寄っておきたいのがJR日本最南端の駅西大山駅です。
鉄道ファンはもちろん観光客が必ずと言っていいほど立ち寄る無人駅なのですが、その理由は最南端だということ以上に薩摩富士とよばれる開聞岳がきれいに見えるビュースポットだから。
無料でホームに入って記念撮影ができます。
池田湖から15分ほどで着くので宿に行く前にさらっと寄れるのも魅力的ですね。
元気があれば車で10分圏内に長崎鼻という南国感&端っこ感満載の場所もおススメです。
ご自身やご家族の体力に合わせて調節してくださいね。
④温泉宿で食事&ゆったり
運転お疲れ様でした。
あとはふやけるほど温泉に浸かり休むだけです。
海辺のリゾートで有名なのは指宿温泉 休暇村や指宿白水館ですね。
特に白水館は県内でも憧れのリゾートホテルで、将棋のタイトル戦なども開催された由緒ある旅館です。
どちらも砂蒸し温泉付きなので施設内で完結するのも魅力的ですね。
この他にも指宿市内にはホテルや旅館が沢山ありますのでお好きなところを選んでください。
さらにふるさと納税を利用したおトクなプランが使える宿もあります。
うまく使えば実質2000円で宿泊できちゃうかもしれません。
詳しくはこちらのサイトをご確認ください。
⑤鹿児島市内へ戻り新幹線で帰宅
さて旅行最終日は観光しつつ鹿児島市内に戻ることにします。
高速道路を使ってビュンと帰ってもいいのですが…
実は九州自動車道に接続している有料道路指宿スカイラインは最高速度50キロの場所がほとんどのくねくねした山道です。
信号につかまらないというメリットはありますがあまり走りやすい道とは言えません。
個人的には初めての方こそ国道経由の方が安心かなと思います。
国道でのんびり帰りつつ道の駅やドライブインでおみやげ調達しながら帰ると最後まで旅を楽しめるますよ!
鹿児島旅行コース別予算まとめ
今回は3コースご紹介しました。
どれも鹿児島を堪能できる観光を楽しめますよ。
最後に大人2人子供1人(小学生)とした場合鹿児島で必要な費用概算をまとめます。
※新幹線・宿泊代・食事含まず
交通費 | レジャー費用 | 備考 | |
鹿児島市内重点コース | 1,520円 | 3,700円 | 仙巌園はさらっと周り最終日アミュで観覧車に乗る。一日乗車券が最高! |
桜島自然満喫コース | 6,640円~ (レンタカー&フェリー) |
1,200円 (家族湯) |
展望台入場料無料 温泉は大浴場あり 足湯は無料 |
指宿温泉コース | 9,900円~ (レンタカー) |
1,500円 | スワンボート30分は要予約 西大山駅入場無料 |
観光立県鹿児島の中から初めての方にも行きやすい観光地を3か所ご紹介しました。
鹿児島市内や桜島観光はお宿をビジネスホテルにすると予算をかなり抑えて遊ぶことができます。
指宿に行くならぜひちょっと奮発してホテルでゆっくり過ごしてほしいなというのが地元民の見解です。
どこに行っても期待をうらぎらない思い出に残る旅行になるはずです。
ぜひ参考にされてください。